COLUMN太陽光発電パネルの沈下対策

郊外を自動車で移動していると、もともと田んぼや畑だったところに、太陽光発電パネルが設置されているケースが増えました。時代の流れとも言えるでしょう。

太陽光発電パネルは、設置した後はほとんどメンテナンスなしで電力を生み続けてくれる便利なものです。

そういった便利なものであっても、設置して数年経過してからトラブルが発生することがあります。その一つに沈下があります。

太陽光発電の地盤沈下

太陽光発電パネルの沈下

太陽光発電パネルを設置する場合は、「格安で行いたい」というニーズがあることでしょう。そのために、地盤補強を行わずに太陽光発電パネルを設置してしまうことがあります。

よくあるトラブルとしては、工事現場の足場に使う単管パイプを地中に埋めて、その上に太陽光発電パネルを仮設物のように取り付けるケースです。コストが安く簡単に工事ができるので、そういった簡易な工事で設置されたケースがあります。

パイプを地面に打ち込んだだけですので、パイプの支持力が不足すると、時間の経過とともに太陽光発電パネル自体の重みで沈んでいってしまいます。

沈下してしまったパイプに、フランジ型で長さが調整できる継手を接続して、高さ調整をする装置もあります。そういった装置を後から設置することもできるようですが、最初からきちんと地盤補強をしておくべきでしょう。

台風でパネルが飛ばされるトラブル

実は、単管パイプを埋めただけの地盤補強では、他にもトラブルが起こることがあります。それは、台風などの強風によって、太陽光発電パネルが飛ばされてしまうというものです。

簡単に沈下するようなパイプですから、引抜き力が加わると抜けやすいという弱点があります。そのため、強風によって太陽光発電パネルが浮き上がる方向に力が働き、パイプが抜けて飛ばされてしまうのです。

太陽光発電パネルが飛ばされてしまったら、他のところにも損害を出してしまいかねません。

太陽光発電で利益を得ようとしていたのに、損害を出してしまったら元も子もありません。

最近では、台風だけでなく、竜巻といった突風が吹いて建物が被害を受けるというニュースをよく目にするようになりました。太陽光発電パネルは、簡易な地盤補強ではなく、安価に抑えつつも強固な地盤補強が大事になります。

太陽光発電パネルの地盤補強ならスクリューパイル工法がおすすめ

弊社が太陽光発電パネル向けにおすすめする補強方法としてスクリューパイル工法があります。

スクリューパイルとは、図のように、鋼管に羽根が取り付けられた地盤補強専用のパイルを地面に挿入していく工法です。

軟弱地盤でも多数の実績があるので、田んぼや畑に太陽光発電パネルを設置する場合にも最適です。

また、強風にも強いことは構造からも見て取れます。パイル下部には羽根が付いており、地盤に引っかかるようになっているので、引っ張りにも強いのです。

スクリューパイルの口径には、さまざまな種類があるので、太陽光発電パネルの規模や地盤に応じて、小口径のものから大口径のものまでご利用いただけます。

スクリューパイル工法には、さらにメリットがあります。それは、太陽光発電を止めて、田んぼや畑に戻したいというときです。スクリューパイルの設置では、機械でねじ込むのですが、逆転させると簡単に抜くことができます。

このように、スクリューパイル工法は太陽光発電パネルの沈下を防ぐだけでなく、台風などの強風による抜けを防いでくれたり、田んぼや畑に戻して再利用したりしやすいというメリットがあります。

太陽光発電パネルを設置予定の方で、スクリューパイル工法による地盤補強なら、実績豊富な千代田工営にぜひご連絡ください。